2018年12月15日(土)開催された「CSS Nite in Osaka vol.48 Girls Nite」に参加しました!
女性のフリーランスWebデザイナーさん、インストラクターさんが登壇されていたので、あるあるネタに共感したり、困りごとを解決するヒントをいただいたりしながら聴けました。
Webデザイン、どうやって作る? デザイナーの制作現場
瀬口 理恵さん http://5dg.biz/
「3W1H」の法則をクライアントさんと一緒に考える
Who(誰に)・What(何を)・Why(なぜ)・How(どのように)をクライアントと一緒に考えつつ、クライアントの要望だけでは閲覧するユーザーが置いてきぼりになってしまわないように気をつける。
クライアントのリテラシーによって最適解は変わる
- 制作の知識があるお客さまの場合は、どこを変えないで、どこを提案すべきか考える
- Webを少し知っているお客さまの場合は、どうなりたいか・なぜWordPressを使いたいかをしっかり聞き取る
- Webをほぼ知らないお客様の場合は、アナログな紙とペンでレイアウトを決めて、デザインを始めてしまう
Webを知っている方向けに、iPad ProとApple Pencilで最先端アピールをするお話にはふふっと笑ってしまいましたが、たしかに効果的だと思いました。 「ワイヤーフレームではイメージできない」「見てみないとわからない」問題は本当に制作者あるあるな話題でした。
瀬口さんのワイヤーフレームを見せてもらえたのは面白かったです。(私はわりとガチガチに作り込むことが多いので、もっと早く作らなきゃいけないなぁと反省しました…)
見せ方の提案、速攻アウトプットで差別化できる
- 複雑なものをシンプルにまとめる
- 難しいことを簡単そうに見せる
「ただ操作するだけのオペレーターにならないために、デザイナーだからできる提案をしていきたい」と瀬口さん。 提案しやすい環境を作るために担当者さんと仲良くなる、お客様の熱が冷めないうちに早くアウトプットを見せてあげる、などの経験談に基づくアドバイスをいただきました。
デザイナーが知っておきたい Adobeツール最新事情
松下 絵梨さん http://tsukiakari.design/
Adobe MAX Japanレポート
先月横浜で開催されたAdobe MAX Japanのご紹介でした。「次に勉強すべきAdobeツールはカクテルを見ればわかる!」とのこと。今年はPhotoshop、Illustrator、XD、Rushでした。
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- Photoshopのポイントは「コンテンツに応じる」の進化
- Illustratorのポイントは「フリーグラデーション」
- Adobe Fontsのフォント数制限撤廃、すべてのフォントをWebフォントとして使用可能
- XDは「自動アニメーション」がポイント
- Rushは「自動ダッキング」で簡単に動画と音声、BGMを調整できる
- Dimensionはデザイナー向け3Dソフト
XDでページ内リンクが作れるのはテンションが上がりました。
おすすめXDプラグイン
- Googleスプレッドシートの内容をリピートグリッドに流し込める「Google Sheets for Adobe XD」
- 技術用語などの誤字脱字を見つけてくれる「テキスト校正くん for XD」
- Unsplashの綺麗な写真を使える「PhotoSplash」
- 「Resize Artboard to Fit Content」
「自分に関係ないソフトかな?」と思わずに、使ってみたい
3D画像を作れるDimension、動画を作れるPremiere Rushについては、Webデザイン関連情報しか追いかけていないと「名前知ってるかなー」くらいしか知れません。 MAXや松下さんのセッションのように、幅広いジャンルのツール情報にもちゃんと触れたほうがいいなーと思いました。
伝えるための動画配信のススメ
森 和恵さん https://r360studio.com/
Youtube動画を収益化するとは限らない
もともと講師業の生徒さんへのアフターフォローとしてYoutubeで動画をアップし始めたとのこと。いまどきの「Youtuber」をイメージすると、動画に広告をつけてマネタイズする印象がありました。しかし、森さんはセルフブランディングが主な目的なので広告はつけていないそうです。 たしかに、ブランディングのための動画なのに関係のない広告が流れたら印象が悪くなりそうです。
動画配信に必要なテクニック
- ターゲットのニーズ(ウケる)を掴む
- 目的に合ったストーリーを考える
- 話をするときのキャラクターを作る
「明瞭な発音・キャラクターを感じる話し方の参考にするために、声優さんのラジオ番組を聴く」というのは面白かったです。あとは、いわゆるインストラクター的な話し方の動画だと長時間観られないというのは意外でした。(たしかに話し方のクオリティが高すぎても聞き流されてしまいそう…)
短い動画ならセリフを作り込み、ライブ配信はざっくりとした台本で
数分の短い動画だとまごついている時間がもったいないので、しっかりと台本を作り込むそうです。逆にフレキシブルなライブ配信では、話すべきことを箇条書きにして臨むとのこと。
あとは「短くても毎週決まった時間に配信するとチャンネル登録者数が増える」「自宅で撮影する場合のレイアウト、ライティング(照明)の配置」などのノウハウもご披露いただきました。
松下さんのセッションで紹介された「Adobe Premiere Rush」も使われているそうです。
時間が足りない主婦デザイナーの「仕事」と「ブログ」の育て方
横田 よしみさん https://yoshipan.com/
働き方が変わったことをきっかけに、ゲーミフィケーションで作業時間確保
フリーランスからリモート会社員になったよしぱんさんが、週3人日の時間を確保するために行った取り組みをご紹介いただきました。 Toggleでのチェックからポモドーロ・テクニック(25分作業、5分休憩)を経て、「アヴェ・クラシック」というタイマーアプリでのゲーミフィケーションに落ち着いた過程のお話が、時間を使うのが下手な駆け出しフリーランスWebデザイナーとして耳が痛かったです。
朝活のための「モーニングメソッド」実践のお話は参考になりました。(朝活には挫折し続けた2018年なので…)
ブログの育て方
よしぱんさんといえば、雑記ブログのお話を楽しみにしていました。 Googleの検索順位など、Web制作者ならではの知識と視点をもとにしたドメインと記事の育て方のお話は面白かったです。
- ブログは「これ読みたい!」と思ってもらえるタイトルと説明文を
- Google Adsenseなどの広告との付き合い方
- 1記事で閲覧者の悩みをバシッと解決してあげる(続き物はちゃんとリンクを貼る)
ブログをシェアするコツ
- Twitterのハッシュタグをつける
- 朝5時台が意外と狙い目
- OGPを設定しよう!
- 記事の下部にはシェアボタンをつけて、読み終わったらシェアしてもらえるようにする
「メルマガは朝7時に送ると開封率が上がる」という情報は聞いたことがありましたが、朝5時台のシェアが朝活勢に見てもらえるというのは意外でした。
デザイナーの「はたらく」「つくる」「見せる」のの上手なバランスを考える
角田 綾佳さん https://kiteretz.com/
想定しているブログの読者は「10年前の自分」
Twitterやブログ、noteの拡散力がすごい角田さん。 ブログ記事などで想定する読者は「10年前の自分」だそうです。「これをあの時知っていれば!」と思うことは、たしかに仕事をしているとたくさんありますね。
コンテンツ、ブログ載せるかnoteに載せるか問題
力を入れるコンテンツは自分の財産になる「自分のブログ(ドメイン )」に置くというのが定石ですが、Twitterやnoteなどの拡散力を重視してSNSにも投稿しているそうです。 短期的・今聞いてほしいことはSNS、恒久的に見てもらえるコンテンツ(先ほどのよしぱんさんの記事など)は自分のブログという使い分けをご紹介いただきました。
ブログをTwitterでシェアするにしても、ただOGP(Twitterカード)を表示するのではなく、画像(Twitterなら4枚まで追加できる)を作ってみたりと、フォロワー数の多い・バズる方はそれ相応の工夫をしていらっしゃるのだな…と感心しました。
noteとブログの使い分けは最近とても悩んでいたので、「noteの拡散力を借りる」という考え方は面白かったです。
画像の作り方はスマホ優先!
ブログにアップロードする画像、PCとスマートフォンでは見え方が全然違います。 スマートフォンの縦長画面でしっくりくる画像はパソコンの横長ディスプレイで見ると野暮ったくなったりしますが、角田さんはスマートフォン用に全振りしているそうです。
フォロワーが増える過程での「新しいアイデアは小さく試す&なるべく競合が少ない場所(コンテストなど)を狙う」というトライ&エラーのお話は面白かったです。
見せるハードルを下げるとフィードバックへの耐性がつく
イラストや漫画を描いたらすぐに公開することにしているとのこと。 一デザイナーとしては作りかけ・ブラッシュアップ途中のものを人目に晒すのは抵抗がありますが、プライベートでもどんどん作品を出していくと、仕事でも早めのデザイン共有に抵抗がなくなるそうです。
感想
女性のフリーランスデザイナーさん、講師さんのお話なので、自分の状況に置き換えたり、困りごとの解決のヒント、困っているのは自分だけじゃないんだという安心感をいただける「明日から使える」タイプの勉強会でした。(登壇者さんの属性が固定されている強みですね)
朝活がんばるぞー٩( ‘ω’ )و