今年も「デザイナー年賀状」に参加させていただきました!
そのときのグラフィックデザインのトレンドを意識しつつ(今年はチョークアート風が顕著)、一年間のビジュアルの見せ方の棚卸しのような気持ちでいつもデザインを作らせてもらっています。
今年の出展作品
デザイナー年賀状では作品ごとの販売数がわかるので、今年は過去に人気のあったテイストをブラッシュアップして、点数を絞りました。
今年のコンセプト、考えたこと
画面のデザインをやっている人が紙媒体のデザインをすること
あさぎデザインは基本的にWebデザインやアプリのUIデザインをさせてもらっているデザイン事務所なので、紙媒体単体の仕事はやっていません。Webサイトをご依頼いただいた時に一緒にフライヤー、ステッカー、店舗の看板などをお作りする程度です。(あとはときどき同人誌の装丁)
なので、年賀状デザインをやる上で以下のことに気をつけています。
- CMYKで作る(とても基本!)
- 文字を大きくしすぎない(実物大で印刷してチェック)
- 家庭用インクジェットプリンタでも素敵になるように
- でも、印刷所にご依頼いただいた時にチープにならないように
ただ、最初のハードルは「デザイナー年賀状さんのWebサイトでご注文いただく」こと。そこを意識した場合のポイントは以下の通りです。
- サムネイルで目立たせる
- 色違いは見つけやすいように連続で並べる
- 違うテイストの作品同士を並べて、サムネイルの偏りをなくす
- 作品詳細ページではSEOを意識した文言を選ぶ
個人的に、年賀状や挨拶状などのテンプレートを探す時に掲載されている挨拶文(「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」「迎春」「Happy New Year」など)で探したいので、テキストの内容は必ず書きました。あとは配色、モチーフ、アプローチしたい層や用途に触れています。
バナーの作り方に近い部分もある
「パッと見で目立つようにする」「ターゲット層を意識する」という点では、Webサイトに掲載するバナーに近い部分もあると思います。
ただし、印刷してお送り先に届いたときにひとつの「作品」として成り立つか、年賀状というコミュニケーション(と、送り主様のブランディング)が円滑に進むかを大切にしています。コーポレートサイト制作を中心に活動しているWebデザイナーとしてはいつもとちょっとだけ違う筋肉を使うのが楽しくもあり難しくもあります。
ターゲットを絞るか、広げるか
2013年にデザイナー年賀状の企画元(当時)のディレクターさんにコンセプト決定のコツを聞きました。
まず、デザイナー年賀状は「デザインをオンラインで購入し、家庭のプリンターで印刷して使用してもらう」企画です。ここから、どんな人がサービスを利用するかを読みとることができます。
- そもそも、年賀状を出す習慣がある世代
- プリンタを扱える。一定以上、パソコンの操作ができる。
- 無料サービスではなく、あえてデザイナー年賀状を選ぶ理由がある
- 他の人とひと味違ったものを送りたいのでは?(デザイナーという言葉に惹かれるとか)
- 年賀状を出すことを大事にしているのでは?(信念の挨拶を大切にしているとか)
年末年始になると年賀状の話題が(良きにつけ悪しきにつけ)ネットニュースを賑わせますが、「それでも年賀状を出す層」はどんな人か、最低限考えるようにしています。
今年は実験的にターゲットを絞り込まず(昨年は色々とニッチなテーマにも挑戦してました)、汎用性高めのビジュアルでご用意しています。
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